炉開きの花


茶人にとって炉開きは大切な行事だそうだ。
その年の八十八夜に積んだ茶を今年初めて客にふるまう。
5月の新茶はボジョレーヌーヴォーのようなもので、
本当のお茶は秋まで待って熟成させるんだそうだ。
11月の行事とのことなので、秋の澄んだ空気にお茶も美味しいだろう。

その茶事の名を冠したのがこの炉開きという椿。


新潟発祥の椿だそうで、雪椿と茶の木の自然交配種なのではないかと言われている。
雪椿は冬の間は山で雪に押しつぶされているが、春の雪解けとともに地面から立ち上がり、残雪残る山の中ではっとするような赤い花を咲かせる。
まんさくとともに春の山の代表的花木だ。
それと茶の木が合わさった炉開きの花は、なんだか縁起がよいような気がする。