日本の信用リスクが高まっている

衆議院解散の検討を受け、円安が進んでいます。 衆院選が行われて自民党が勝てば高市政権により積極財政が加速するとの見方から先週末、解散についての報道が出ると約1年ぶりとなる1ドル=158円台を付けました。」という記事がありました。

これは、財政懸念の高まり → 国債利回り上昇 → 円安進行 → 日本国債の格下げリスクという悪循環の図式になったということです。市場関係者の日本の財政懸念が確実に高まっていることを示唆しています。

Bloomberg は、日本国債の格下げリスクが活発に議論されていると報じています。

日本国債の格下げの可能性はかなり高いとの見方が一般的になってきていると言ってよいでしょう。

先だっても日本銀行政策金利を上げても円高になりませんでした。むしろずるずると円安方向へ動いているのは、市場が金利差よりも財政リスクを重視し始めたというサインです。今までは日本の国債を買っても金利が低い。→だから買わない→円安になるという構図でしたが。これからは円の金利が上がっても→円高にはならず別の要素(日本の財政は大丈夫なのか?という信用リスクの方が注目されるようになり)→円安になるという、別の次元になりました。つまり、円の価値は金利ではなく、日本の信用力で決まる局面に入ったということです。高市総理の積極財政の負の側面が高まっていると言えるでしょう。

これでは積極財政の政策で得られるメリットが相殺されるか、むしろマイナスになる危険性を示しています。もし衆院選の結果、自民党が大勝したとしても、現在の政権政策を続けられるのか非常に厳しい状況にあると言えるでしょう。

 

高市総理幹部の核兵器保有オフレコ発言に思う

高市政権の幹部が「日本は核兵器保有すべきだ」とオフレコ発言をしたと報じられていますが、オフレコ発言が普通に報道されているのは意図的な発言拡散を狙ったものと感じます。

政権内部の発言で、核兵器保有のセンシティブな内容をこの時期にあえて発言すれば、報道される可能性が高いことは承知していたと思われ、効果や期待する思惑が存在していたと考えた方が自然でしょう。

むろん正面切ってでは大変なことになるので、個人的意見、オフレコとして発言環境を整えているのは、確信的意図があった証拠です。

それにしても以前なら責任問題で首相の退陣にもなりかねない発言を、いとも簡単に発言できる時代になったことが考え深いですね。

石破さんは核保有することは「日本にとって決してプラスにならない」と明言しているようですね。石破さんは忖度が不得意ですが、言っていることは概ね納得できる気がします。石破さんが政権内部のオフレコ発言を受けて、その後のフォロー役をするシナリオはないでしょうから、普通に率直な意見を言っている気がします。

安倍政権では憲法改正という正攻法でしたが、果たせなかったことから、違う目線からの新たな揺さぶりなのでしょう。

感覚的なところでは、高市政権は財政の問題や安全保障でも、やや現実にそぐわなくとも強引に押し切る所があるように感じます。過激な推進の仕方は軋轢を生むのではないかと心配です。

再び国分氏、松岡氏の発言に思う

松岡昌宏氏が国分氏を擁護し、日テレ側にも国分氏への説明責任がある、国分氏側のコンプライアンス違反が、番組を降ろされる程度のものか理由が分からないと主張しているようですね。

 日テレ側の説明が不十分で、判断の根拠が共有されていないこと自体が問題だ。

可能な範囲で城島さんと自分に説明したいいのでは?

出演者としての立場を守るために、最低限の情報共有は必要だ、という趣旨のようですね。

松岡氏自身は、国分氏の行為の内容が不明なまま、降板だけが決まった というプロセスの不透明さを問題視しているようですが、根本的論点として国分氏もヒアリングの際に自身にコンプライアンス違反に当たる行為があったことを認めていたのではなかったでしょうか?

それでも、どうしても日テレ側の処置に不満があるなら法に訴えるべきでしょう。

法に訴えることが筋であるにもかかわらず、国分氏がそれを選ばず、あえて記者会見という「世論戦」に出ているという構図は極めて卑怯な方法です。

 

国分氏への名誉毀損であれ、契約上の不当な扱いであれ、 法的手続きなら事実認定が行われ、責任の所在が明確になります。

被害者保護の観点からも、 裁判は非公開の手続きも選べるため、記者会見よりはるかに安全でしょう。

裁判になれば、国分氏の行為の詳細が明らかになる可能性が高いでしょう。これは本人にとって不利になり得ることなのでは?

被害者の証言が記録として残る。これも国分氏にとっては避けたい事態でしょう。

裁判は誠意ではなく事実が問われ、印象操作が効きません。

つまり、 国分氏が法的手段を取らないこと自体が、国分氏の自己都合性を示しています。

 

社会的圧力を利用して日テレに説明を迫っている。

世論を味方につけて復帰の布石にしているように見える。

「誠意」を強調しながら、実際には自己弁護に終始している。

と言われても仕方が無いのではないかと思います。

記者会見にしたのは、法的手段を避け、世論戦に持ち込むための作戦なのではないでしょうか?

 

記者会見で被害者に圧力をかけるのは、誠意ではなく自己保身でしかありません。

その姿勢こそが、コンプライアンス違反に問われた性格的要因なのではないでしょうか?

松岡氏の主張から、自分たち(TOKIOのメンバー)にも何が起きたか知らされていないということのようですが、国分氏からこの件に関して何も説明を受けていないのでしょうか?

つまり、松岡氏も被害者保護より仲間の擁護が優先されているように感じます。

これは一般社会の通念とは大きくズレていると感じるのですが。

 

タレントは一般人ではありません。

彼らには多くのファン、芸能界の仲間がついています。

公共の電波に乗る存在であり、多くの視聴者に影響を与える立場にあります。

発言が社会的に拡散されやすい立場にあります。

そういう意味で、一般人とはまったく異なる社会的責任を負っています。

 

そのため、「仲間が困っているから擁護したい」 という感情だけで発言すると、社会的責任を軽視した内輪の論理に見えてしまいます。

松岡氏の発言は、「自分たちは一般人と同じ立場で扱われるべきだ」というニュアンスを含んでいます。

しかし実際には、タレントは社会的影響力が大きいからこそ、コンプライアンス違反の重みも大きくなるのです。

 

芸能界は長年、身内文化で成り立ってきました。和田アキ子さんや、北野たけし氏なども周りのタレントから必要以上に持ち上げられていて、見ていて不快でした。見ている我々は和田アキ子さんや、北野さんの部下ではありません。会社で言えば他社の社員の前で自分の会社の社長を持ち上げているように感じまました。

 

芸能界は長年、事務所の力関係、先輩・後輩の序列、内輪の結束、大御所を持ち上げる文化で成り立ってきました。確かに多くの企業にもそのような所はあるでしょう。しかしテレビはそのような特定の会社の社員に向けた番組ではありません。

 

つい怒りにまかせて書いてしまいましたが、最近そういう不合理な言動がまかり通る世の中になりつつあるような気がします。斉藤知事、立花氏など、私からするとどうしても納得できない人物に支持が集まる現象も理解し難いものです。

構図としては、国分氏も斉藤知事や立花孝志氏のやり方を踏襲したものと映ります。

彼らは、ネットを利用し同調者を募り、内部告発者等、自身に都合の悪い人物に対して悪意のある誹謗中傷を行いました。その後の悲惨な結果は誰もが知るものでしょう。日テレの社長が危惧するのも、そうした国分氏の答え合わせで浮かびあがってしまう内部告発者の安全を守るためと感じます。企業のトップとして至極当然のことと思うのですが、どうしてそれが理解されないのでしょうか?

高市総理の台湾有事に関する発言で個人的に感じたこと

高市総理の国会答弁で、台湾有事の際には日本が集団的自衛権を行使できることを示唆したことで、中国は過激な反応を見せている。発言は安倍政権時代の認識を踏襲したものだ。

唐突な発言であったし、政権が発足したばかりのこの時期に、あえてこのセンシティブな問題を明言した目的は、むろん中国の台湾への軍事的強行姿勢をけん制するものだが、当初から中国の強烈な反発は想定していたと思われる。ということは、我々のあずかり知らぬ所で台中関係がのっぴきならないほど緊迫した状況になっていたのかもしれない。

 

アメリカ政府(トランプ大統領)が13日、F16戦闘機やC130輸送機の修理部品などの台湾への武器売却を承認したことと呼応する動きにもなっている。

たしかに憲法第9条等との兼ね合いからすると、かなり厳しい拡大解釈だが、戦争を避けられるのであれば必要な選択だったのかもしれない。

その辺は高度な政治判断であったと思いたい。

内部告発者の保護と福岡県の事例

内部告発者は「公益通報者保護法」によって保護され、通報したことを理由に不利益な扱いを受けることから守られています。

 

道路整備事業で福岡県が地権者の意向に合わせ、土地代を増額し異例の高値で用地買収した問題で、通報者の情報により公金の過大支出の疑いが明らかとなったようですが、福岡県は買収情報流出の経緯を調べる目的で内部調査を始めたそうです。

 

県は告発者の行動は「公益通報」には当たらないとして、告発に関与した職員を探索する目的で聞き取りを進めていたそうです。理由は、県民のためになった事案だからといって情報流出を放置できないとして適正な調査だと主張していますが、問題行動のあった事業者側が、これらの告発を一方的に保護対象ではないと決めつけ調査することが許されてしまえば、探索防止措置の規定が機能しなくなると思われます。

 

経緯を調べていけば告発者の特定につながるため、犯人捜しではないという福岡県の言い分は説得力がありません。通報情報により今回の用地買収を県は不適切だと認めて是正に動いており、公益性が認められるのに、福岡県の行動は制度の趣旨に反し不適切ではないでしょうか。

 

このように、斉藤知事に関する内部告発の事例といい、内部告発者が組織内で糾弾される事態は改善されていないのが実情であると感じます

国分氏の人権救済の申し立てに思ったこと

国分太一氏が「コンプライアンス上の問題行為」を理由に自身をバラエティー番組から降板させた日本テレビの対応に瑕疵があったとして、日弁連に人権救済を申し立てたとのことですが、国分さん側の意図がわかりません。

日テレ側は被害者のプライバシー保護を訴えていてもっともなことだと思います。公に謝罪や説明を行うと被害者が特定され、益々の被害を受けることになるでしょう。

 

それとも本人にはコンプライアンス違反を犯した自覚がないということでしょうか?誰が謝罪の対象になるのか理解できないというのは、当事者として何が問題になっているか自覚がないということですね。

今回の被害者が一人の場合はそういうこともありえると思いますが、報道では複数人に対するかなり程度の高い違反行為があったと受け取られています。そのような中で、どのことをコンプライアンス違反と言っているのかわからないと言っていることは、そのような違法行為は日常的なことだったと受け取れてしまいます?

 

このような訴えは、タレントや芸能界の無秩序ぶりを晒す結果になりますね。

国分氏には被害者を守る視点が欠如していることが問題です。

このような問題は法制度の中にも多くみられ、不正の内部告発や性被害の訴えなど、多く場合訴えることで、訴えた本人(被害者)の人権が守られない現実がありました。

フジテレビの問題にしても、明確な発表はないものの結局被害者が特定される事態となりました。

 

「重大な違反」「複数人への影響」「テレビ業界の倫理基準に反する行為」などとされていて、刑事事件ではなく民事的な問題とまで報道されていることから、単なる不適切発言レベルではない気がします。それを本人がわからないと主張していること自体、芸能界、テレビ業界というのは一般社会の通念が通らない業界のようですね。

 

内容の非開示は明確な刑事問題、民事問題になっていないのでしかたがない気がしますが、起きたのがマスメディアであって誰もが知るスターであったことが一層ことをややこしくしています。現に昔のテレビ等ではこの手の事件は徹底的にメディアで取り上げられ、追及してきた歴史があるのでそう感じさせるのかもしれません。

今は、報道のあり方の過度期にあり、人権に対する考え方も少し前とでは大きく変わろうとしています。国分氏もその時代の変化について行けなかったのかもしれませんね。

会社は誰の物かを考える(格差社会を無くそう)

株式市場は急激に上昇していますが、一方で円安が進み、輸入品に頼る食料品は高騰が続いています。主食の米は国内生産ですが、悪いことに政府の米政策の失敗が表面化してしまい、価格は昨年の2倍以上と、信じられないような価格高騰になっています。このため日本人のエンゲル係数も急上昇、庶民の暮らしはますます悪化しています。

もともと安倍政権はデフレの脱却、インフレを起こす経済政策を掲げて、異次元の金利政策を8年にわたって主導しました。皮肉なことにその成果が今やっと実現したとも言えますが、安倍政権の間、ほぼ金利のないような資金を、企業は好きなだけ調達でき、株式市場では日本銀行ETF(上場株式投信)を買い支え、株式投資に安全性のお墨付きを与えるスペシャルな環境にありました。このため大手企業は順調に利益を積み上げることが出来、企業の貯金である内部留保も厚くなり、企業の財務内容が大幅に改善されました。

それでは庶民はいかがでしょうか?わずかばかりの銀行預金には金利が付かなくなり、デフレという理由で賃金の上昇もなくなりました。生活水準は下がるばかりで、かつて日本の高度成長期には1億総中流と言われましたが、頑張って働いて日本を支えてきた肝心な中流層が下層の貧困層へシフトし始めているのが今の日本です。

消費税は8%、10%と上昇を続けましたが、これも収入の多くを日々の生活費に消費してしまう庶民にとっては大きな負担となり所得を圧迫しました。社会保険料等の増額もばかになりません。考えても見てください、消費に回す資金以外に余裕のある富裕層はその分を投資に回すことが出来るのですから、安倍政権下の経済政策でますます裕福になりました。アメリカでは日本に先行する形で貧富の格差が拡大し、社会問題化しています。日本は同じ道を歩んではならないでしょう。

ここに来て最低賃金が改正されましたが、すでにインフレにより効果は帳消しとなっています。以前韓国では最低賃金を大幅に増額したことがありました。確かに一時的な混乱があったかと思いますが、今の韓国の経済は以前より苦しくなっているのでしょうか?いつの間にか国民一人あたりの国民総所得も日本は韓国に抜かれている状況です。

 

会社が利益を上げることは重要ですが、その所得は広く国民に分配されるべきです。

一部の企業や富裕層に独占されるべきではありません。

今は会社の利益が会社の上位者の所でせき止められている状況です。

会社は誰のものか?という問いになりますが、私は社会的な公器という立場と供に、会社の利益の配分は、会社の未来へのための内部留保の積み上げ、株主への還元、そして社員への還元も重要であると考えます。本来賃上げという形で反映できれば一番よいのですが、賃上げでは経営者が固定費の増加に繋がるので敬遠します。労働組合の影響力が低下した今、従業員が会社と直接交渉をすることも困難です。そこで利益剰余金については内部留保への積み立てや株主への配当と同時に従業員へ分配することのできる税制を整えたらと思います。

従業員へ分配することの合理性がなければ経営判断には結びつかないと思われますので、制度的な改革が必要と思われますが、別に方策はいろいろ考えてよいと思います。自社株式による分配でもよいかもしれません。自分が働いて会社を良くすれば、社員自身にもメリットが及ぶような仕組みを作れば、今薄れつつある愛社精神も改善され、優秀な社員を引き留める制度的な力となるのではと感じるのですが?いかがでしょうか?