
出光美術館の看板は結構控えめ(なんだか銀座あたりの画廊の看板みたい)
どうせ混んでるんだろうなと思ったが、そうでもなかった。
今回の絵巻は3期に分けて公開されていたようだ。
メインの応手門の炎上シーンは1期なのでもう終了していました。
伴大納言絵詞の主人公は伴善男で、
最初に応手門放火の嫌疑をかけられたのが左大臣源信で、
今風に言えば「よしおちゃん」と「まこと君」だ。
平安時代は、けっこう現代風な名前がある。
このちょっと後には源融「とおる君」なんていう人もいた。
まあ絵巻とは関係ないことなのでこのぐらいに。
絵巻は最近修復されたのか、色が鮮やかだ。
空いていたので、食い入るように見ることができた。
登場人物の顔を見ていると、こういう顔の人が当時本当にいたんだろうなと思う。
ほとんどの人が素足にわらじだ。歩くのに痛くはなかったのか。
絵巻の最後、伴善男が連行される所、車の車輪が円ではなく、縦長に描かれている。視覚的効果を優先して描いているのがすごい。
とにかく、人物が生きいきと描かれていて、当時の人々の様子が窺い知れる超貴重な絵巻だ。
絵詞の文字の部分はみやびな平がなで記されていた。
今回10年ぶりの公開とのことなので、次回また見られるかどうかはけっこう怪しい。
他にもまだまだある名作の数々
「祇園祭礼図屏風」安土桃山時代の祇園山鉾巡行の様子が描かれている。
「洛中洛外図屏風」(江戸時代)二条城に伏見城、京都の名所が織りこまれた堂々たる屏風絵。
ところで屏風絵のシーンを区切る金色の霞は、最初に考えた人は天才ですね。
これだけ大きい風景が単調にならずに、作者が描きたいシーンをデフォルメして同じ絵の中に組み込むことが出来るなんてすごい。
「江戸名所図屏風」では不忍の池のペリカンに注目です。
なんでも、1629年(寛永6年)不忍の池にペリカンがやってきたとの記録があるそうで、それでこの絵はそれ以降の年代に描かれたということがわかるんだそうです。いやー細かいところまで見てますね。
ほかにも、歌麿の美人画、尾形光琳の硯箱、
野々村仁清、俵屋宗達、酒井抱一といったビックネームの作品が並びます。
出光美術館を出たあとは、そのまま帰ってはもったいないので、すぐ目の前の皇居を見学。

お約束の二重橋から、江戸城のお堀を観察
このあたりは、アジア系の外人さんばかり。

二重橋右方向

みごとな石垣ですね。

お堀の水は濁っていますが、それもまたアクセントになって美しい。

