塔本シスコ展(世田谷美術館)へ行く





塔本シスコさんのシスコというお名前は、洗礼名ではなく本名だそうだ。
大正2年生まれだそうだから、森鴎外のお子さんが杏奴(アンヌ)さんだったりするのと同じ感覚で名付けられたものか。

53歳のある日突然絵を描かれるようになったとのことだ。
絵を描くことで、夫が急逝し心身が衰弱した日々から立ち直るきっかけになったそうだが、天賦の才があったのだろう。







描きたいように自由に描く。
おもいっきり描く。
それで原色系の絵なのか?
子供の絵のようなストレートさがよい。


ルソーの絵のようでもあるし、ピカソにも同じような感覚の絵があるのは偶然ではないだろう。
イラストなどでもヘタウマの絵というのは、意外と評価が高い。
本質がストレートに見えてくるからだ。
そんな時代性にもマッチする。


ビンに描いたり、箱にえがいたり、
段ボールに描いているのも多い。
素材にこだわりがないわけではないと思うが、好奇心のおもむくままに描いている。
すごいパワーだ。




正統派美術大出の画家の隙間をぬうように強烈なパンチを繰り出している。

アッパレなばーちゃんだ。