近江八幡から長命寺へ行く 12月6日


琵琶湖周航の歌
四国十番長命寺 汚れの現世遠くさり
作詞をした学生も、作曲をした学生も二十代半ばの若さで亡くなっているようだ。
それはたまたまのことであろうが、哀切極まりない曲調のこの歌は、多くの学生に歌い継がれ、愛されている。

長命寺へは、近江八幡駅からバスで向かう。
平日、しかも通勤時間なので観光客は私一人。
あとは、仕事場へ向かう人や学生さんばかりだ。
途中、バス停で乗客が降りると「おおきに、ありがと。」「おおきに、ありがと。」と運転手さんが一人ひとりに声をかける。
なるほど近江商人の街だと、ささいなことで感動する。

天候は小雨、それでも山々の谷から霧が立ち昇る様子は、日本画のようで美しい。
けっきょく終点の長命寺まで乗っていたのは私だけだった。

バス停は琵琶湖畔の船着き場の前。
ここから、参道の石段を登る。


階段を登りきると左右に長命寺の伽藍が広がっていた。


寺には霧がかかり、いっそう霊験あらたかなお寺に感じる。
本堂に線香とお燈明を上げると一人境内を散策する。


水墨画のような陰影の景色に紅葉が鮮やかにアクセントを与える。


修多羅岩 
長命寺にも巨石信仰があるようだ。


寺の下の駐車場脇からの登山道を長命寺山まで行ってみる。

ヒサカキの木が多く目についた。
  
 
下山すると再び本堂に線香とお燈明を上げ、気を正す。

名刹にふさわしい寺院であった。