
本当のところどんな絵を描く人なのか。
本物の絵を見ないとわからないので行ってきました。

入ってすぐに変な絵があるなと思ったら藤田と親交のあった画家モディリアーニの絵でした。
藤田さんの絵と比較すると、かすんでしまう存在です。(比較すべき対象なのかは別問題ですが)藤田の絵は、見る者に強くせまってきます。するどい眼光、女の人の髪、猫、など、など・・・・
なぜだろうと近づいてみると、強い印象を与えている部分の表現は細かい線(まるで日本画のよう)で描かれていました。全部を細かく描きこむのではなく、ポイント、ポイントを細かく描くことで、絵にアクセントを付けており、ベースの色合いは有名な藤田の乳白色を基調とした淡い色で、細かい線の部分が有効に浮き立ちます。これが独特の雰囲気をかもしだしてるのだとわかりました。
と言いながら藤田には別のパターンもあります。そう単純な画家でもなさそうです。

今回の展覧会の売りは、パリの職人達を描いた「小さな職人たち」シリーズです。いかにも日本人らしいというか、入念に描かれた絵は江戸の職人芸のようでもあり、シリーズものということで、いろはかるたや、切手やマッチ箱の収集などとも共通する雰囲気があります。
藤田さんも出来上がった絵を一面に広げ、ご満悦だったことでしょう。
男にしかわからないコレクター心理とでもいうんでしょうか。
もっとも藤田は自分でそれを描いているわけですが。
いろいろな職業を探してきて片っ端から描くのなんて、
次々に標的をゲットしていくコレクターと共通のわくわく感がありますよね。
職人を子供に描いているのも、仕事というモチーフの方を重視しているためだと思います。
そうでないと絵を見た時の目線が、仕事ではなく職人個人の方に行ってしまいます。それでは、一面に並べたときのテーマとしての統一感がなくなってしまうのではないでしょうか。
ところが一枚だけ職人の女の子の目の描き方が違うものがありました。
他の絵が単純に黒ぽい目に描かれているのに、
その絵だけは目の部分も細かく描かれています。
職業を見ると「バー」
なぜなんでしょうね藤田さん